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2007年05月15日
極大射程
まもなく日本でも映画が公開される「シューター」の原作「極大射程」を以前読んだのでした。本日、映画の試写を観ることが出来たついでに、原作のレビューを、と。
原作は上・下巻構成でそこそこのボリュームがあるんですが、サクサクと読めてストーリーもとても面白かったです。ジャンルとしては、スナイパーアクション&サスペンスとでもいうのかな。
一口で特徴を言うと、とってもハリウッド的な小説でしたね。もちろん良い意味で、です。小説って、読んでいると何かしら自分なりの景色というものが見えてくると思うんですが、この小説はその景色が実にハリウッド映画そのものなんですよね。あまりなじみのないスナイパーものなのにとてもサクサク読めたのは、語り口も軽妙だからなんでしょうけど、あまりのハリウッド映画っぽさに、物語の背景を想像するのが全く苦にならなかったことも大きいのではないでしょーかね。なんか、読書中連想していたシーンのほとんどが、過去に見た映画のどこかのシーンだった気がしないでもないw
だからといって、先が完全に読めてしまうストレートな話かというと、しっかりと伏線ははってあって、ラストの爽快感とかはよく練りこまれたプロットのおかげだと思います。
このお話、なぜ10年以上も映画化されなかったのか、それが個人的には一番の不思議だったり。