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2003年10月26日『始皇帝暗殺』『ザ・ミッション』を探していたときに目に留まって気になった『始皇帝暗殺』を借りて観てみました。私、三国志をはじめ、中国史がなかなか好きで、一時横山光輝先生の「史記」を愛読していたこともあって、なかなか面白そうなストーリーに感じたんですよね。 ストーリーを一口でいうと、荊軻による始皇帝暗殺計画をモチーフに、趙姫というオリジナル(ですよね?)の姫様を始皇帝と荊軻の間に挟むことで、揺れる心情描写を描こうとした作品になってます。 制作費がかかっているだけあって、とてもスケールの大きな作品に仕上がっていますし、史劇が好きな人には場面場面で圧倒される部分があると思うのですが、ストーリーの見せ方というか、始皇帝の演出が中途半端なんですよね。始皇帝を「普通の人」に見せようとしたんでしょうけど、それがどうみてもマイナスに出てしまっている。前半はぐいぐい引き込まれたんですけど、後半は尻つぼみになってしまった感が強いです。 ただ、スケールの大きな野戦のシーンや、雰囲気の出ている町並みなど、ロケによるシーンは迫力があります。他にも、不呂偉と始皇帝が対峙(という表現は正しくないけど)する場面など、良いシーンもあるんですけど、全体的に見るとあまりぱっとしない作品かもしれません。 歴史好きからみると、面白い素材だと思うので、もっと面白い作品にもできたんじゃないかなぁと思うとかなり残念、というかもったいない作品でした。 作品評価:★2 ※採点基準はこちら -- 追記 --夏に日本でも公開された『HERO』は、リアルな描写にこだわる、というよりはCGを使った幻想的な演出を前面に出した分、今までの史劇というジャンルにはなかった「ビジュアル的な面白さ」が楽しめて良かったのかもしれません。 その『HERO』も続編が作られるらしいですが、駄作にならないことを祈るばかりです。。 >> 関連するエントリー 投稿者 shaw : 2003年10月26日 16:48
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