2004年01月10日

映画の邦題

今、eiga.comのTOPページを開いたら、画面上部に表示されるバナーがたまたま『N.Y.式ハッピー・セラピスト』という映画のものでした。こんな映画聞いたことないなぁと思ったんですが、バナーには主要キャストと思われる二人の顔が。よくよく見てみるとどうもジャック・ニコルソンとアダム・サンドラーのようです。
そこではじめて、アメリカ公開時に日本では「アンガー・マネジメント(原)」と表記されていた映画だと気づきました。てっきり原題のままだと思い込んでいたので、ちょっと驚きました。なかなか思い切った邦題にしたものです。この邦題がいいほうに影響が出るといいんですけどねー。
日本ではいまいち受けの良くないアダム・サンドラー主演の映画ですが。。

-- 追記 --

いつも思うのですが、外国映画の邦題ってなかなか難しいですよね。
最近は、英語タイトルをそのままカタカナにしてしまうケースが多いように思いますが、上記のような冒険をするよりもまぁ無難といえば無難なんでしょう。

ただ、やっぱりそのままカタカナにしても、いまいち映画の内容が想像つかないことも多いです。去年の映画だと、『インファナル・アフェア』がいい例だと思うのですが、正直タイトルだけじゃどういう映画かまったくわかりません(笑)。インファナルアフェアもあまりいいイメージはないんですけどね、私の英語力じゃ辞書を引かなければわかりません。

中途半端に手を加えて失敗する例も。
例えば、『リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い』はひどかったなぁ。このタイトルに行き着くまでに「超常紳士同盟」とか「ザ・リーグ」という候補もあったようですが。。

3月公開予定の『レジェント・オブ・メキシコ/デスペラード』も、なんでこうしてしまったのかが不思議。これなんかは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ』という原題のままのほうが個人的には良かったと思うんですが。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・なんとか』という映画が多いというのと、原題のままじゃちょっと長すぎるという判断があったんでしょうかね。

古い映画にさかのぼってみても、邦題で損しているなぁと思う映画って沢山あると思う。
すぐに思いつくところでは、ビリー・ワイルダーの『情婦』。ビデオレンタル屋でこのタイトルを見かけたとしても、普通だったら誤解するでしょ。まぎれもないサスペンスの傑作なのにもかかわらず、それなりに映画に詳しい人じゃないと観ないんじゃないですかね、このタイトルだったら。

逆に、当然センスの良い邦題の映画も沢山あると思います。
私が鑑賞後思わずうなってしまったのは『テキサスの5人の仲間』という映画。原題は「A Big Hand for the Little Lady」。かなりの意訳ですが、鑑賞後「あ、なるほど」と思うはず。マイナーな映画かもしれませんが、個人的にはかなりのお勧めですね。

あと、以下のリンクはシネマスケープのものなのですが、映画タイトルにまつわる興味深い話がまとまっています。なかなか面白いので是非。
タイトルの意味を知る喜びと歓び、そして悦び
原題VS邦題 果たしてどれほど違うのか?
ゲンダイ外国語辞典
題目への異常な愛情又は私は如何にして心配するのを止めないでこれらの作品を観ようとしないのか

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投稿者 shaw : 2004年01月10日 23:44

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