2004年01月25日

『シービスケット』

観てきました、『シービスケット』。もう、私のツボのど真ん中直撃、といった感じで涙が全然止まりませんでした(本当に)。予告を見ただけで結構グッとくるものがあったのでヤバイだろうとは覚悟してましたが、予想以上にググっときてしまいました。いやぁ、いい映画だと思います、私は。

観終わってから冷静に振り返ると、サクセスストーリーとか挫折の描き方とかの見せ方がちょっと弱いかなぁという気がしたんですが、そんなことは実はどうでもよくて、もうこれでもかという臨場感あふれるレースシーンと、魅力的な馬たちの描写が全てなんです!この映画は!!
日本ではありえない(だろう)本当のマッチレースまで見せ付けられたら、競馬ファンならしびれるしかないでしょう。原作はまだ読んでいないんですが(いずれ読もう。)、このような話を本気で映画化しようと思ってしまったスタッフを心から称えたいですね。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

一応、簡単なあらすじ。
家族を失ったオーナー、負け犬ジョッキー、無口だが誰よりも馬を知るトレーナー、そして小柄で曲がった足を持つシービスケット。彼らが結びついたとき、誰もが考えもしなかった、奇跡のシンデレラストーリーの道が開けるのだった。そして。。
映画は多少の脚色があると思いますが、全て実在の人物を描いた実話を元にした作品です。俺、実話もの(でサクセスストーリー)にすごく弱いんだよなぁ。

-- 追記 --

日本で2頭立てマッチレースというのは、少なくとも私は聞いたことありませんが、昭和52年の有馬記念は実質テンポイントとトウショウボーイのマッチレースだったといって過言じゃないと思います。私はその頃まだ生まれていなかったので当然このレースを見たのはVTRでですが、その時の興奮はいまだ忘れられません。だって、他の馬のことを無視してこの2頭でハナに立って、ゴールまで抜きつ抜かれつのレースを繰り広げちゃったんですよ!普通こんな展開になってしまったら、ゴール前でバタバタになるのが当然なのですが、結局この2頭で決着が付いちゃったわけですからね。鳥肌がおさまりませんでした。

私が競馬好きになったのが高校2年の時だったので、かれこれ競馬歴9年になります。その間にも、名勝負とか圧勝劇とかいろいろ見てきましたけど、生まれる前の有馬記念以上の衝撃をまだ受けたことはないですね。そんなことを、ウォーアドミラルとシービスケットのマッチレースをスクリーンで見ながら考えてしまいました。

劇中で再現されたマッチレースも鳥肌ものでしたが、本物のマッチレースも拝んでみたかったものです。不可能なんだろうけどね。。

>> このエントリーに含まれるTAG
>> 関連するエントリー
投稿者 shaw : 2004年01月25日 17:15

Trackback

このエントリーのトラックバックURL → http://www.s-hashi.net/x/mt-tb.cgi/231