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2004年03月15日『生きる』黒澤明監督の名作の1本、『生きる』を観ました。 タイトル通り、「生きる」とは何なのか、ものすごく考えさせられる作品でした。自分の死期を悟った主人公が「生」と向き合うというテーマは、映画のみならずドラマや漫画、小説、エッセイなどでも使われているし、国内、国外を問わずいろんなところで目にすると思います。しかし、この映画ほど重みのある(映画としての完成度も非常に高い)描かれ方はそうそうないんじゃないでしょうか?とにかくズシリときました。 映画の構成が、公園を作ることを決心するまでの「生きていない」主人公を描く前半パートと、主人公の死後、「生きている」主人公を役場の同僚や身内が振りかえる後半パートに分かれていて、この構成の転換のしかたがまた上手いんですよね。テーマだけじゃなく、映画としてありかたも、さすが世界のクロサワと思わせる凄みがある作品でした。 今週、もう一本小津安二郎の『東京物語』も見たんですが、家族のつながりというものをもっと大切にしなきゃなぁ、とつくづく考えさせられました。今の自分は、あまりにも自己中な人生を送っているよなぁと、猛省中・・・。 作品評価:★5 ※採点基準はこちら -- 追記 --個人的には、体がガンに蝕まれてながらも必死に公園を作る調整をつづける、市民課長としての志村喬の姿より、男手一つで息子を育てたのに、その息子とうまくいっていない父親としての志村喬の姿が痛々しかったです。ラスト、父親が胃がんだったことを知らなかった息子の姿があまりにも見ていて辛かった。。 「ブラックジャックによろしく」のガンの話も、この映画からかなりの影響を受けているのかな?と後になって思いました。 >> このエントリーに含まれるTAG>> 関連するエントリー 投稿者 shaw : 2004年03月15日 00:38
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