2004年04月18日

『ジャッカルの日』

フレッド・ジンネマン監督作の『ジャッカルの日』を鑑賞しました。

1960年代のフランスを舞台にした、ドゴール大統領暗殺計画を映画化したものです。
噂どおり、派手な演出は全然なく、淡々とドキュメンター調でストーリーが進むのですが、これが演出として抜群の臨場感を出していて、非常に好感度の高い作品でした。派手な演出がない分、本当にこういう事件があったのかと錯覚させるリアリティがあるんですよねー。歴史として刻まれることなく消え去った事件、みたいな。

本当に淡々と話が進行するので、はじめの方の展開が少々退屈でしたが、ジャッカルが動き出し、それをフランス警察が追い始めると俄然面白くなります。追う側と終われる側の距離の縮まり方が絶妙なんですよね。ついつい追われる側に肩入れしてしまうのが不思議です。最後の最後まで「動」より「静」に重きを置いた演出を徹底しているので、人によっては少々あっけなく感じるかもしれませんが、私はかなりハラハラしました。

けど、こういう作風の映画、今作ってもヒットしないんだろうなぁ。。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

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投稿者 shaw : 2004年04月18日 21:31

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