2004年05月02日

「マネー・ボール」

cover先週、通勤時間の暇つぶしに読んでいた一冊の本がもの凄く面白かったです。
切込隊長BLOGでも紹介されていましたが、「マネー・ボール」という本で、一口で内容を説明するなら、アメリカ大リーグのアスレチックスという球団がなぜ強いのか、というお話です。

プロスポーツの基本として、素晴らしい選手(スター選手)は高年俸 → 貧乏球団には雇えない → 貧乏球団は強くなれない という図式が一般的にあるかと思うのですが、アスレチックスという球団は大リーグの中でも貧乏で有名な球団で、じゃあなぜこうも好成績を残せるのか、という謎を解いてくれているわけです。

いやぁ、もう目から鱗ですよ。
私のように、野球のゲーム自体をみなくても、結果だけで一喜一憂できる(データを眺めるだけで野球というスポーツを楽しめる)方には、絶対に読んでみてほしいですね。そこまでいかなくても野球が好きな人なら面白く読めると思いますし、これまでと違った視点で野球をみることが出来るようになるのではないでしょうか。

とにかくお奨めの一冊です!

-- 追記 --

野球の1プレイを徹底的にデータ化して、攻撃、守備それぞれを評価しなおすことで、本当に価値のある選手とはどういう選手なのかを洗い出し、それに当てはまる選手を安く連れてくる(まだ安い=埋もれている選手を見つけ出す)ことでチームの強化をはかる。
言ってみれば経営として当たり前ともいえることをやっているわけですが、では本当に価値のある選手とはどういう選手なのか。これを評価する数字、従来では打者だと打率、打点、ホームラン数(俗に言う三冠に該当する項目ですね)に盗塁数、あとエラー数なんかもあると思いますが、実はこれらの数字は重要じゃない、と言い切っているのです。

どういうことかは、実際に本を読んでみたほうが良いと思いますが、私はかなり感動してしまいました。そして、中日の福留がいかに素晴らしい選手なのかを再認識したのでした。

それにしても、こんな本を出してしまって、今シーズンから先、アスレチックスは勝ち続けることが出来るものなのか、いらぬ心配をしてしまったのは、私だけではないでしょう。。

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投稿者 shaw : 2004年05月02日 13:24

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