2004年05月09日

「探偵神宮寺三郎 Innocent Black」

cover先日職場の先輩からお借りした、神宮寺三郎シリーズの「Innocent Black」をクリアしました。とても面白かったです。

とにかくストーリーの密度が濃いです。単なる家出少女の探索だったはずが、病院での汚職事件、そしてその裏で画策される陰謀と、話の広げ方が絶妙で、まとめかたも上手い。そこに神宮時と助手の御宛洋子の関係の微妙な変化をたくみに織り交ぜて、ぐいぐいこちらをストーリーに惹きつけていきます。神宮寺シリーズを一つでも遊んだことのある人だったら、是非ともプレイしてほしいですね。まぁ、そういう人はすでにクリア済みの方が多そうですが・・・。

職場の先輩とは、
・新作「Kind of Blue」含めて、シリーズ中一番おもしろいんじゃないか。
・今作の最大の魅力は寺田克也氏のイラストと、洋子さん。
・ゲームシステムは、極力無駄をそそぎ落として、とてもシンプルになっている。
・やっぱりボリュームがちょっと足りないかなぁ(私もクリアに10時間かかりませんでした)。
とう点で意見がまとまりました。

シナリオがとても良かった分、もっと長く遊べたらよかったのにという欲もあるのですが、実はこのくらいのプレイ時間が一番助かる、というのも事実だったり。

-- 追記 --

私は大学生だった頃にPS版の神宮寺を少し遊んでいるのですが、その後東京に出てきて、話の舞台になる新宿も多少土地勘がついたこともあって、それまでになかった親近感を感じました。アドベンチャーゲームの名作をちょくちょく遊んでますが、こういう日常に近い設定のゲームって意外に少ないですよね。

それと、先輩と神宮寺の話をしながら、データイースト(通称デコ)はいつ倒産になったんだっけ?という話になりました。調べてみると1999年12月3日に和議開始、再建ならず2003年6月25日に倒産になったようです。

ここで注目したいのが、和議開始した1999年12月3日の一週間前に、シリーズ7作目にあたる「灯火が消えぬ間に」を発売している点。このタイトル、いろんな意味で深~いものになっていますね。結局灯火が消えてしまって、大変残念です。メタルマックスシリーズの新作はもうでないのかなぁ・・・。

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投稿者 shaw : 2004年05月09日 23:42

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