2004年10月31日

『世界でいちばん不運で幸せな私』

世界でいちばん不運で幸せな私』を劇場鑑賞してきました。久々にシネスイッチ銀座に行ってきました。個人的にここは、恵比寿ガーデンシネマ、シネマライズ(は滅多に行かないけど)、シャンテシネに並んで、単館系でははずれ映画の少ない映画館の一つだと思っています。

さて、私は、「ヨーロッパで大ヒット」という触れ込みと、公式サイトの雰囲気のよさ(とトレーラーの出来のよさ)に惹かれてこの映画を観にいったわけですが、映画の出来に関しては私の期待を超える作品ではなかった、というのが正直な感想ですねー。

いや、面白くなかったとは思わないんですよ。むしろ、ラブコメディとしてはなかなか良く出来ていると思います。ストーリーは、たわいのないところから始まった二人だけのゲームのやりとりは楽しかったですし、ところどころホロリとしたり、それはやり過ぎだろとちょっといらいらしたりで、感情移入も十分できましたしね。演出も、あらは目立ちましたが、全体的には御伽噺的な雰囲気を上手くかもし出してたように思いました。それに、全体的にテンポも悪くない。個人的に、コメディ系映画に必要だと思っている面白さの要素はそれなりに満たしてました。

では、何が不満だったんでしょうかね。それが自分でもいまいちよくわからないのです。中途半端(に私は感じた)ラストのせいですかね。ところどころにみられた、ちょいと下品なやりとりでしょうか。ひょっとすると、期待感がちょっと大きすぎたのかもしれないですねぇ。私の中では『アメリ』と『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』のおいしいどこ獲りというイメージが先行してたかもな、と劇場を後にしながらちょいと反省。。

家に帰ってから、Yahoo!Movieのユーザー批評を確認してみたら、案の定作品の評価が真っ二つに割れてました。まぁ、そういう映画、ということです。人によっては結構がっくりくるみたいですねー。個人的には消化不良というか、もう少し面白くできそうなお話だなぁ、と思いつつ、無難な★3つ評価ということで。

作品評価:★3 ※採点基準はこちら

-- 追記 --

そうそう、↑でタイトルを挙げた、『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』という作品、このBLOGでは結局レビューを公開していないのですが、今年の夏に観た作品の中ではかなりのめっけもんでした。どういう作品かは、公式サイトを見るのが一番良いでしょう。子供の視点に立つ映画は、ハリウッド映画よりもだんぜんヨーロッパ映画の方に名作が多いように思いますねー。最近だと『ぼくの好きな先生』とか。

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投稿者 shaw : 2004年10月31日 23:53

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