2004年12月05日

『椿三十郎』

先週に引き続き、三船敏郎主演の黒澤映画の傑作、『椿三十郎』を借りて鑑賞。これが、『用心棒』にも勝るとも劣らずというやつで、面白いのなんのって。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

前作(『用心棒』ね)よりもユーモアの要素を前面に出した分、緊張感が減ったかなぁと思っていたら、ラストの決闘シーンがあまりにも見事な出来で、緊張感うんぬんという思いは消し飛びました。『用心棒』と『椿三十郎』、どちらも特徴があって微妙に好き嫌いの差がでるのかもしれませんが、私には甲乙つけられないなー。面白ければそれでよし、ということで。

久々に、同じ映画を1日のうちに2回観ちゃいましたよ。。

椿三十郎
椿三十郎
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おすすめ度の平均: 5
5 エンターテイメント!
5 前が桑ならこちらは椿
5 小品ながら傑作
-- 追記 --

以下、感想です。

・あまりにも有名(らしい)最後の決闘シーン、静から動に切り替わるまでのじりじりした緊張感といい、一瞬できまる交錯シーンといい、ありえないくらいの完璧さだと思います。血が噴出した瞬間、いったい何が起こったのか全然わからなくて、DVDを10数回巻き戻したあげくそれでもよくわからなくて、ここのような解説を読んで初めて納得できた人、私だけじゃあるまい。

・「ちょっと待ちなぁ」の登場から、前作同様「あばよ」で締める、三船敏郎が輝きすぎでまぶしいです。
セリフの一つ一つがかっこよく、それがまたしっくりくるというか心地よく響いて、最高です!本当の大スターって、こういうのを言うんだな。

・若かりし日の加山雄三が誰だか全然わからなかったけど、同じく若かりし日の田中邦衛はすぐわかった(笑)。今から40年前の映画なのなに、今と顔がかわらないっていうのは・・・。

・シーンの撮り方が『用心棒』ほどかっこよくない、というかオーソドックスな感じだなぁ、と思ったら、撮影監督が変わってたんですね。どうでもいいけど。

・実は原作が山本周五郎。鑑賞中は全く気づかなかったけど、そういわれてみると時代設定とかにそういう匂いも。これは、黒澤色が強く出た分、山本周五郎らしさが薄くなってしまったのか、それとも、もともとこういう軽いタッチの原作だったのか、どうなんでしょーかね。

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投稿者 shaw : 2004年12月05日 01:01

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