2004年12月05日

『赤ちゃん教育』

先日ここで触れたとおり、最近クラシック映画熱が再燃中で、特にハワード・ホークス監督作品(と黒澤映画)を中心に鑑賞をしてます。

で、この間amazonで注文した『赤ちゃん教育』という映画のDVDが手元に届いたので早速鑑賞。ホークス監督のスクリューボール・コメディで、主演ケーリー・グラントということで、ある程度『ヒズ・ガール・フライデー』と通ずるものがあるのかなとは思ってたのですが。

実際に観てみたらやっぱりテイストはほとんど同じでしたね。後に作られた『ヒズ・ガール・フライデー』のほうが、さらにテンポがよくなって、より洗練されたのかもしれませんが、私には『赤ちゃん教育』の方が楽しめたかも(『ヒズ・ガール・フライデー』はあまりの早口の応酬に、置いてきぼりをくらったという印象しか残っていない・・・)。ラストを含めて、なぜああいう展開になったかの動機がよくわからなかったんですが、それこそがホークス流だと私は思うw

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

多分、キャプラやルビッチよりも好き嫌いのでそうな作風にも思いますが、はまる人にはぐっと来るんじゃなんですかね。

あ、あと、DVDのオマケに、キャスト・スタッフのフィルモグラフィーがほんとにオマケ程度に付いていて、その中のキャサリーン・ヘプバーンについての一言。
「24歳にしておばさんである」。
・・・。
それはあんまりでは。。笑っちゃったけど。

ヒズ・ガール・フライデー
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おすすめ度の平均: 4
5 クエンティン・タランティーノのマシンガン・トークのルーツここにあり?
2 何度でも書くが、この会社のは画質が最悪です
5 警官殺しの死刑囚が逃げた?逃がした?
-- 追記 --

早口トークというと、一昔前のエディ・マーフィーなんかを連想しちゃいますが、笑いの質はちょっと違うんですね。エディ・マーフィーのトークはどちらかというと一方通行だけど、ハワード・ホークスのスクリューボールコメディは、二人(以上?)のトークの応酬があってはじめて成り立つんですよね。あくまでも「セリフの応酬」が面白さの基本にあるという。

最近だとウディ・アレンの映画がもっとも往年のスクリューボール・コメディのテイストを色濃く引き継いでいることになるんでしょうねー。『おいしい生活』とか『スコルピオンの恋まじない』が楽しめた人は、間違いなく30年代~40年代のコメディ映画にはまれると思います。

そういえば、『スコルピオンの恋まじない』から新作タイトルを見かけないのですが、最近は映画を撮っていないのかな?ウディ・アレンは。『スコルピオンの恋まじない』は個人的にかなりのヒット作で、このジャンルの映画でここまで高みにきたか!と感心しきりだったので、結構新作を待ち遠しく思っているんですけどね・・・。

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5 言葉の小道具が一杯散りばめられた映画
5 ロマンスの神様、この人でしょうか?
5 観て損はナシ!
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投稿者 shaw : 2004年12月05日 17:41

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