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2004年12月06日『天国と地獄』自分で言うのも変ですが、ここのところ映画レビューが多いですね。それだけ映画を観ることができているという証拠でもあるので、個人的には良いことだと思っているのですが、対象作品が往年の名作ばかりというのもちょっと。つまり、劇場で観たい映画が少ないという裏返しでもあるので・・・。 そのことは置いておいて、今日は調子に乗ってもう一本。 なぜ傑作なのか、その理由はこれまで観てきた黒澤監督作とほとんど違いはありません。 まず、冒頭の会社重役達とのやりとり。『七人の侍』~『椿三十郎』の刀を差した三船敏郎の印象が強すぎてちょっと戸惑うも、あいかわらずの存在感にいきなりぐいっと引き込まれるんですねー。 ここまでは、犯人の指示に対して、関係者はひたすら受け身で重たい緊張感のみの展開だったのが、ここからは犯人を追う刑事達の活躍にシフトチェンジ。地道な努力の積み重ねが最後カタルシスとなって現れる展開、最高ですねー。 いつもどおり、私の実力ではうまく言葉でこの面白さを伝えられないのが残念なんですが、未見の方は是非是非。 作品評価:★5 ※採点基準はこちら 東宝 (2003/02/21) 売り上げランキング: 4,504 通常3~4日以内に発送 おすすめ度の平均: 日本の車窓から模倣犯も出るほどの作品 息の詰まるような緊張感!サスペンス映画の古典! 私、映画を観た後にまず行うことがあります。 そして、自分とは180度違った見方にちょっとしたショックを受けたり、映画批評というよりも論文みたいな本格的なものを目にしてびびったり、トリビアネタを読んで得した気分になったり、一発ネタにわらったりと受ける反応は様々です。 さっき『天国と地獄』のコメントやレビューを目にしながら、いつも以上に↑を思いました。 面白かったのが、あらすじに書かれていた「現金受け渡しのシーンを完全なものにするために、一度民家の2階を壊して、撮影後に美術スタッフの方達が元通りにした」という話。完全主義者たるゆえんはこの辺にあるんだなーと思ってたら、ペペロンチーノさんのレビューに一言。関係者曰く、「あれは東宝が宣伝のために言った嘘です」。笑っちゃった。 ちなみに、この『天国と地獄』、だいぶ前(少なくとも2年以上前)にBSで放送されていたのをビデオ録画していたにもかかわず、長い間ほこりにまみれていた時点で、なんだか映画ファンとしてなっていない、というか失格な気がしてきましたよ、私は。評価の高い作品だとは知っていたんですが、ここまで面白いとは。とほほ・・・。 >> このエントリーに含まれるTAG>> 関連するエントリー 投稿者 shaw : 2004年12月06日 00:57
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