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2005年01月26日『たそがれ清兵衛』昨日このBLOGで取り上げたばかりの藤沢周平氏。氏の代表作は?という質問に、ファンの方の回答はさまざまありそうに思いますが、世間一般の知名度でいえば『たそがれ清兵衛』の名前もでてくるんじゃないでしょーか?そう、2年以上前に映画化され、観た人を感動の渦に巻き込んだ作品ですね。原作は、短編集の中の一編に過ぎないそうですが。 さて、その『たそがれ清兵衛』ですが、私はまだ観た事がなかったんですね、実は。まぁ、もともと邦画を見る頻度がとてーーも低いこともあって、いい映画だよ、という評判が多くてもこれまでスルーしてきてたのでした。でも、やっぱり原作者のお話がとても素晴らしいので、そうなると映画のほうも気になってくるというのが人情というもの。というわけで、やっと重い腰をあげたのでした(←そして、またやたらと長い前置きに・・・)。 で、観てみた感想ですが。 去年のアカデミー賞で、確か外国語映画賞にノミネートされてたはずですが、それも納得。少なくとも、映画の完成度は『ラスト サムライ』よりはるかに高いと思います。比べるべきじゃないかな。 というわけで、余韻に浸れる大変素晴らしい映画でしたー! 松竹 (2003/05/24) 売り上げランキング: 1,370 通常24時間以内に発送 おすすめ度の平均: 日本映画屈指の傑作特典が多くてお買い得です。 最後の1分間 ストーリーはこんな感じ。改めて説明するまでもないかな? 時は、幕末。京を中心に、動乱の訪れをまさに迎えんとしていた頃、東北、庄内地方の海坂藩はまだまだ平穏だった・・・。貧乏藩士、井口清兵衛(真田広之)は妻を亡くし、母親と娘2人とつつましく暮らしていた。そんな中、幼馴染だった朋江(宮沢りえ)が嫁ぎ先から離縁し、清兵衛の前に姿をあらわす。その美しい姿に動揺する清兵衛。そして、朋江と別れた元夫との果し合いがきっかけで、2人の距離はぐっと縮まるのだが・・・。 劇中、出色だなと思ったのが宮沢りえ。私、正直驚きました。個人的に、女優さんに惹かれる最大のポイントは笑顔の良さだったりするんですが、この映画の宮沢りえは最高でしたねー。それに、立ち振る舞いの美しい事、美しい事。もともと着物が似合う女性だったのかもしれませんが、こんなに惹かれるとは思いませんでしたね。この映画の成功要因、数え上げればいろいろありそうですが、やっぱり主演二人の功績は計り知れないと思う。 あと、オープニングとラストはとってつけたような印象も少しだけあるんですが、幕末の後には明治維新があり、戊辰戦争後の東北諸藩の混乱というのが(作品では全然触れられないけど)当然あって、そこに帰結するということを考えると、何気に重要なのかもしれんですね。つまりです、これはサムライの時代の終わりの、「最後の侍の生き様」の描写であり、そういうテーマに日本人は弱いのです、多分。少なくとも私はそうだ。日本人なら誰もが憧れる姿であり、そこに強く惹かれるわけですね。 そういえば、ちょうど2年前に劇場公開された『壬生義士伝』でも同じこと思ったけなー。こっちはちょっと演出がくどいというか、原作自体が少々濃いところがある話だったんでしようがないかもしれないけど。でもぼろぼろ泣いたという事実もあったり。 そんなこんなで、時代(歴史)小説の映画化は私のツボにくる傾向があるのかも、と。で、『隠し剣 鬼の爪』を見逃したことを早くも後悔しているのと同時に、映画化が進んでいる『蝉しぐれ』に期待してます。今度は必ず映画館に足を運ぼう。 >> このエントリーに含まれるTAG>> 関連するエントリー 投稿者 shaw : 2005年01月26日 00:15
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