2005年05月05日

『さよなら、さよならハリウッド』

ウディ・アレンの新作(といっても、本国での公開に遅れること2年・・・)、『さよなら、さよならハリウッド』を恵比寿ガーデンシネマにて鑑賞しました。先に『サマリア』のレビューを書いてますが、観た順番は逆ですね。

私、それほどウディ・アレンファンというわけでもなかったのですが、前作『スコルピオンの恋まじない』がかなりお気に入りで、今では「洗練された軽妙な都会派コメディ」を撮らせたらこの人にかなう人はいないと思ってます。まぁ、そもそも最近そういうジャンルの映画自体全然見かけないんですけどね。

さて、この『さよなら、さよならハリウッド』。ウディ・アレン本人が、「自分が撮ってきた作品の中で最高傑作」と言っているだけあって、さすが完成度が高いです。お約束な笑いのとり方に、他の監督だったらうんざりしそうなところを、本人が演じていることもあってか、自然にケラケラ笑えるのが凄いと思います。笑いのテンポがとてもいいんですよね。いや、本当に職人芸だと思います。

で、なんと言ってもオチの落とし方が最高です。あぁ、タイトルの意味はそうだったか、と頷きながら、すっきりした気持ちでエンドロールを迎えたのでした。やっぱり映画はこうじゃなきゃね。軽妙すぎて後に残らない、という難点もありますが(笑)、それがウディ・アレンクオリティってやつなのです、多分。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

と、ここまでかなりべた褒めしてますが、正直この人の映画は好き嫌いが出やすいと思うので、監督作品を未見の人ははずれを引く覚悟も必要なことだけお忘れなく。
とりあえず、
・30~50年代のスクリューボールコメディに目がない。
・前作、または前々作が楽しめた。
という人には確実にお勧めできると思いますがねー。

スコルピオンの恋まじない
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おすすめ度の平均: 4.83
5 きました!!
5 言葉の小道具が一杯散りばめられた映画
5 ロマンスの神様、この人でしょうか?
-- 追記 --

そして、その後連続で『サマリア』を観て、少し凹んだのでした・・・。観る順番、逆だったよー・・・。

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投稿者 shaw : 2005年05月05日 02:53

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