2005年05月07日

『アビエイター』

劇場公開終了間際になっちゃいましたが、先日『アビエイター』を鑑賞してきました。
スコセッシ監督&ディカプリオという組み合わせは、『ギャング・オブ・ニューヨーク』と同じで、私は『ギャング~』はいまいちだったんでちょっと不安な気持ちがあったのですが、観てみるとかなりの完成度でしたね。まー、今年のアカデミー賞で、ノミネート数が最多だった(11部門、うち受賞が5部門)ことを考えると、完成度が低かったらまずいんですがw

ここで今更解説する必要もなさそうですが、ハワード・ヒューズという大富豪の伝記映画です。
伝記という性格上、下手をすると単調な演出になってもおかしくないんですが、『アビエイター』に関しては、タイトルどおり飛行機と作って飛ばす、というシーンが多いこともあって、例えば『地獄の天使』というハワード・ヒューズが実際に撮った飛行機映画の撮影シーンとか、飛行中の事故シーンなど、迫力満点の見せ場が多かったです。航空事業家、派手な女性関係、そして本人の奇癖という3つの要素が上手くバランスをとりながら、最後まで飽きさせないつくりは、正直上手いなぁと思いました。それでも、やっぱり尺がちょっと長い気はしますけどね。

ちょっとまとまりのなさも感じましたが、それでも私の好感度は高い作品でした。
あと、劇場で観たほうが間違いなく面白い映画だと思うので、興味のある方で未見の方は(まだ公開中かは別として)是非劇場へ。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

-- 追記 --

ケイト・ブランシェットがこの作品でキャサリン・ヘプバーンを演じて、アカデミー賞の助演女優賞を獲得してますが、本当に似ていると思います。とはいっても、私はキャサリン・ヘプバーンが出ている映画をまだ2本しか観たことがないんで、あんまり説得力がないかもしれませんが、かなり特徴のある方なので、一度でも何かの作品を観たことあったら、なるほどなぁと頷けるかと。

そういえば、かなり前に「アクターズ・スタジオ・インタビュー」という番組に出演したケビン・スペイシーが、やっぱりキャサリン・ヘプバーンのしゃべり方を真似してたのを見た記憶が(そしてやっぱり似てた)。クセがある分、物真似はしやすいのかもしれないけど、真似と演技は別物ですしね。

伝記物やノンフィクションって、描かれる人物の知名度が高ければ高いほど、演じる方も気合は入るのかもしれませんが、同時にプレッシャーも大変そうだよなぁ。。

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投稿者 shaw : 2005年05月07日 01:07

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