2006年01月02日

『ALWAYS 三丁目の夕日』

今年も、元旦に映画を観てきました。当初の予定では、評判の良い『キング・コング』を観る予定だったんですが、予想に反して混んでた(20分前で最前列しか席が残ってなかった。話と違うよ!)ので、予定を変更して『ALWAYS』を鑑賞。

この映画、予告を観た時はそんなに惹かれなかったんですが、公開後の評判がやたらと良かったんで、観ておかないと後悔するかな、と。で、鑑賞して本当に良かったですね。

いやぁ、もう涙ぼろぼろ。基本的に涙腺が弱いんで、ホロリとするのは覚悟の上だったんですが、ホロリどころじゃ済みませんでした。私は原作を読んだことないんで知らないんですが、原作から温かい(泣きのポイント)エピソードをこれでもかというくらい抜き出して、うまく脚本にまとめ上げた感じですよね。

ストーリーは、売れない小説家と親に捨てられた少年、小さな自動車修理屋の一家とそこに就職してきた田舎娘の2つの「家族」のふれあいを軸に、飲み屋のママ、町医者たちとの絡みを取り入れて、CGを使って良き昭和の一時代を再現しながら、観客をノスタルジックな気持ちにさせるほのぼの系のお話です。私が生まれる前の東京の下町を舞台にしてますが、その時代を知らない私も「あの頃はよかったなぁ」という感慨に耽られる、なんとも凄い作品です。

公開からだいぶ経っているので、もう観たという人も多いでしょうけど(かなり興収も良いみたいだしね)、もしまだ未見なら是非。温かい気持ちになれますよ。新年早々、いい映画を観ました~。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

-- 追記 --

劇中、何度涙がこぼれてきたか数え切れないんですが、ロクちゃんとスズキオート夫婦の触れ合い全般、クリスマスの万年筆~指輪プレゼントのくだりとかが個人的には秀逸でしたね。これだけエピソードがちりばめられていたら、誰だって泣けるポイントが1つはあるんじゃないでしょーか?

キャスティングも良かったですね。子役含めて違和感がまったくなかったのが凄いんですが、特に堤真一演じるオヤジが良い味だしてました。あと、小雪のママとか、薬師丸ひろ子のお母さんとか、吉岡秀隆のダメ小説家とか・・・、あー、挙げだすときりがないね。結局みんなはまり役立ったということでw

そうそう、後でパンフを読みながら思ったんですが、CGの使い方も抜群に良かったです。鑑賞中はどこまでがセットでどこからがCGなのか全然意識しなかったんですが、実はかなりの部分にCGが使われていたようで。CG=派手な演出、というのはもう古いんだなぁ、と改めて痛感。どうぜ日本映画では派手な映画を作ろうとしても滅多に成功しないんだし、こういう路線は非常に正しいと思いました。

>> このエントリーに含まれるTAG
>> 関連するエントリー
投稿者 shaw : 2006年01月02日 15:18

Trackback

このエントリーのトラックバックURL → http://www.s-hashi.net/x/mt-tb.cgi/691