2003年10月11日

『インファナル・アフェア』公開!

観てきました、早速。

これが面白いのなんのって。みごと期待に応えてくれました。シナリオ、演出、俳優すべて文句なしです。現時点で、今年のBEST MOVIEかもしれない。まだ余韻が残っていて、なかなか仕事モードになれないので、まずは感想だけエントリー。

キャッチコピーに「女も惚れる本物の男のドラマ」とあるんですけど(そういえばいつのまにか公式サイトのTOPに星野監督のコメントが入ってますねー)、本当に作品に惚れた気分です。

香港映画というと、ジャッキー・チェンやジェット・リー主演のカンフーアクションしか興味ない(これは極論すぎるかな)という人も、是非観てみることをお薦めします。
なかなか味わうことのない、極上の緊張感を味わえると思いますよ。

ところで、私は今日の初回を映画館で観てきたわけですが、初日なのに思ったほど人が入っていなくて寂しい感じでした。映画公開前も、あまり盛り上がっている感じを受けなかったので、思いのほか人が入らないかもなぁ、とも思っていたのですが、やっぱり残念ですねー。とても良い作品だと思うので、多くの人に観てもらいたいなぁ。。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

以下、ちょっとだけネタばれありの感想です。

投稿者 shaw : 16:23 | トラックバック

2003年10月06日

『パリ、テキサス』

cover先日このBLOGで触れましたが、池袋の新文芸坐で『パリ、テキサス』が上映されていたので、今日観てきました。やっぱりいい映画ですね。もう何度も観ているのですが、最後の鏡のある部屋での告白には心がぐらぐらしてしまいます。

そもそもDVDで持っているのに映画館に行くところが自分でもなにか間違っているな、とも思うのですが、本当に好きな映画は一度は映画館で観てみたい、という欲求があって、今回はそれを実現するいい機会だったので逃すわけにはいきません。

何度も観ているわりには、いまだに主人公の心理描写に納得がいかない、というか、自分には理解できない部分があったりするのですが、それなのに毎回最後で感動するのが、自分でも不思議でなりません。ライ・クーダーの、心を揺さぶるギターの音が効いているのでしょうか。それとも、8才という設定以上に大人びている、あの子役の演技にくらくらしているのでしょうか。このあたり、私にもはっきりと理解できる時がいずれ訪れるといいのですが。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

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2003年09月29日

『フォロウィング』

cover『フォロウィング(FOLLOWING)』という映画をご存知でしょうか?
『,』で一躍有名になった、鬼才クリストファー・ノーラン監督の長編デビュー作です。噂では、この『FOLLOWING』という作品も非常に完成度の高い作品だとは聞いていましたが、予備知識はほぼ0でした。

ちょっと観る機会に恵まれたので、今日観てみたのですが、本当に完成度の高い作品でした。作風としては、『メメント』と似ていて、一本の時間軸を巧みに前後させてストーリーを再構築し、ややもすると複雑に見せかけているだけのように思わせておいて、しかし要所要所で「そういうことか!」と唸らせるストーリー展開となっています。まさに『メメント』の原点といえる作品ですね。

私も途中頭が混乱気味でしたが、あるシーンで「あぁ、なるほど。やっとすべてがつながりそうだ」と油断したところでいきなりラストに向かって話が進み、唖然というか、そうきたか!というある種の心地よさを感じることができました。オチに関してはネタばれになるのでもちろん触れませんが。

個人的には、とても上映時間が70分という短さには感じられませんでしたねー。かなり密度が濃いです。私は、犯罪もの(といってもジャンルの幅は広いですが)の最高傑作はキューブリック監督の『現金に体を張れ』だと思っていますが、ストーリーの濃度・無駄の無さという点ではかなり近いものを感じました。誉めすぎかな。

とにかく良い掘り出しものを見つけた気分です。ただ、『メメント』同様、繰り返し見て楽しむ、というよりは初見時の新鮮な刺激を楽しむタイプの作品ではあると思います。私はもう一度じっくり観てみようと思っていますが。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

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2003年09月22日

『ロジャー&ミー』

cover長いこと気になっていた、マイケル・ムーアの初監督映画『ロジャー&ミー』、最近DVD化されたのをきっかけに鑑賞してみました。

作品のことを知らない方のために、まずは簡単なあらすじを。
マイケル・ムーアの生まれ故郷、ミシガン州フリント。ここは世界的自動車メーカー、GMの発祥の地で、工場も数多くあり、地元の人間の多くはその工場の従業員。ところがある日、GMの会長ロジャー・スミスが「3万人の従業員を解雇する」と発表、実行に移した事で、フリントは失業者にあふれ、悲惨な状況になる。これに憤ったマイケル・ムーアは、会長にフリントの惨状を実際に見てもらおうと、大企業GMに単身乗り込むのだった。

以下、簡単な感想。
・十数年前の作品だけあって、マイケル・ムーアがかなりスマートでした。太ってなかったんですねー。どうでもいいけど。

・目的のためには、即座に実行。つまり、近作『ボウリング・フォー・コロンバイン』でもみせた突撃インタビューのことなんですが、あのスタイルはデビュー作から変わらずでした。ロジャー・スミス会長に直接会うために、会長の現れそうなところに執拗にアタックする。で、当然なかなか会長を捕まえることはできないのですが、その都度出会ういろんな人にそのものずばりなインタビューを実行。この鋭い切り口が作品の基調になってます。

・『ボウリング~』のカナダでのインタビューのような、笑える場面は全然ありません。全編を通して、かなりシリアスな雰囲気を維持してます。当作品のほうが、まっとうなドキュメンタリー映画といえるかもしれないですね。

・一度鑑賞後、監督の解説付きで最初の10分ほど観直してみたのですが、今年の5月収録と結構最近のマイケル・ムーアの声が収録されていて、かなり面白そうでした。今日は時間がなくてまだ続きを観ていないですが、近いうちに再度鑑賞してみます。

作品評価:★3 ※採点基準はこちら

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2003年09月16日

『名もなきアフリカの地で』

世間が阪神優勝決定で大いに賑わっているだろう中、私は銀座の映画館でまったりと『名もなきアフリカの地で』を鑑賞してました。
たとえ阪神優勝が18年ぶりの珍事であっても、ファンでない球団のことなんてどうでもいいんです、私には。男とは、自分の好きなことを貫けばいいんだ!決して強がりではありません。。トホホ。

さて、『名もなきアフリカの地で』ですが、前評判(分かりやすい一例に、今年のアカデミー賞の「外国語映画賞」受賞作品)も、公開後の評判も良かっただけあって、大変見ごたえのある、よくできた作品かと思います。少なくとも、私はストーリーにぐいぐい引き込まれ、大満足でした!

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

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2003年09月08日

『騎兵隊』

先週FOXHEから発売になった、『騎兵隊』のDVDを観てみました。

実は南北戦争を背景にした作品はあまり観たみたことがなくて、それだけで結構新鮮な感じです。
ジョン・ウェイン(大佐)とウィリアム・ホールデン(軍医)の対立を軸にストーリが展開されていくのですが、この二大俳優の共演に違和感もなく、しっかりと物語を盛り上げていますね。
なかなか満足のいく出来栄えだと思います(←えらそうな評価ですみません)。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

ただ、迫力のあるシーンはあまりなく、カラー映像もあまりしっくりこない感がちょっとあります。
同じジョン・フォード監督の『駅馬車』を観たときは、「この作品、カラー映像で観てみたかったなぁ」と思いましたが、逆にこの作品はモノクロ画像の方が雰囲気でたかも、という気がしました。

はて、この違いはなんだろう。改めて考えてみよう。。

投稿者 shaw : 01:16 | トラックバック

2003年09月02日

『踊る大捜査線 The Movie2』

公開から結構経ちますが、やっと『踊る~2』を観てきました。

日本実写映画の興行成績の記録を更新しただけあって、サービス精神満点な作品でした。まぁ、辛口な批評を目にすることもしばしばありますが、個人的には、心から楽しめる、なかなか完成度の高い作品ではないかと。
この作品を観て素直に楽しめないっていう人は、「娯楽大作」というジャンルには向いていないのではないでしょうか。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

ところで、昨日レイトショウを目当てに、「シネマ8」という恵庭にあるシネコンに夜に行ってきたのですが、実は昨日は1日ということで「ファーストデイ」サービスの日だったんですね。得をしたんですが、もっと早く気付いていたら他の映画も観たのに・・・、なんてチケットを買いながら思っていたら、予告の時間になってさらに驚く事が。

なんとですね、この映画館、「メンズデー」サービスというのが毎週火曜日にあるらしいのです。毎週水曜日の「レディースデー」サービスってのはお馴染みなのですが、「メンズデー」サービスというのはこれまでに聞いた事がなかったので、ちょっとびっくりしました。よく会社の先輩と、「レディースデー」があって、なんで「メンズデー」がないんだろう、という話をするのですが、実はやっているところもあるようで。

というわけで、本日も映画館に足を運んできます。
今日は何を観ようかな。

2003年08月31日

『ボウリング~』その1

金曜日、『ボウリング・フォー・コロンバイン』のDVDを購入しました。

今日(土曜日)は結構ばたばたしていたのでまだ作品をみ直してはいないのですが、北海道へ帰ってくる飛行機の中でDVDのおまけである「MMMM」という小冊子をずっと読んでいました。内容は、作品の解説や、作品に影響を与えた人物・文章などにスポットをあてた内容で、なかなか読み応えがありました(というか、まだ全部読んでないし)。

私は、マイケル・ムーアに関係する書物・作品を見ていると、アメリカに対する危機感がものすごいものになってしまうんですが、そのこと自体『ボウリング~』の中でマリリン・マンソンが語っている「メディアが恐怖をあおっている」ことに通ずるものがあって、結局恐怖を与えないと物事が前進しないのかな?とか思ってしまいます。

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2003年08月26日

『スピード』とサンドラ・ブロック

会社から、『スピード』のアルティメット・エディションを借りたので週末に観てみました。
これまでに何度も民放で放映され、私も何度も観ていたつもりだったのですが、
いざ観はじめてみるとなんとも違和感が。

あれ、オープニング、こんなに安っぽかったけ?
エレベーターのやりとり、覚えてないなぁ・・・。

中盤にさしかかる前の、一台のバスが爆発するところではっきりと気付きました。
そう、この映画、はじめから観た事ない!
「!」をつけるほど驚くことでもないんですが、かなり意外でした。
いつもいつも、バスが走り出してからのドタバタしか観てなかったんですねー。

もう一点、ちょっとした違和感が。それはサンドラ・ブロックの声です。
最近洋画を観るのはもっぱら字幕でなので、有名な俳優さんだったら
そんなところで違和感なんてそうそう感じないのですが、
サンドラ・ブロックの声って、こういう感じだっけ?と気になって。

よくよく思いこおしてみると、サンドラ・ブロックがでてる映画、全然みてない。
『スピード』:民放でのみ。当然吹き替え。
『評決のとき』:これもなぜか吹き替えでみた記憶しかない。
以上。二作品しか観てないのです、私。当人の声を聞くのは、これがはじめてだったわけです。
個人的にはかなり好感度の高い女優なのですが、まさか本人の声さえ聞いた事がないとは思いもしませんでした。。

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2003年08月17日

『コンフェッション』

映画館に足を運んできました。

本当は『名もなきアフリカの地で』を観る予定だったんですが、
シネスイッチに20分前についたらすでに立ち見状態だったので諦めました。

で、急遽『コンフェッション』に切り替え。
個人的な感想は下のリンクから(ネタばれはないです)。

作品評価:★3 ※採点基準はこちら

そうそう、作品の途中でブラッド・ピットそっくりさんがチラッとでてきて
(シーンは覚えてないけど・・・)、似てるなぁと思ったんですが、
エンドロールで名前がでてましたね。カメオ出演ですか。
マット・デイモンの名前も出てた気がするけど、こっちは全然気付きませんでした。

投稿者 shaw : 21:46 | トラックバック