2005年11月21日

『24 シーズンIII』

今頃になって『24』のシーズンIIIを見始めて、そしてやっぱり見るのをやめられない罠。

二日間でVol.5まで見ちゃいました(~23:00)。明日会社から続きを借りてこようっと。また寝不足になりそうだな・・・。

24 -TWENTY FOUR- シーズン3 DVDコレクターズ・ボックス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2004/12/22)
おすすめ度の平均: 4.25
5 24 -TWENTY FOUR中毒みたいです・・・・
5 やっぱりすごい!!!!
5 スケールの大きさ
投稿者 shaw : 02:23 | トラックバック

2005年10月22日

『シンデレラマン』

鑑賞してからすでに2週間経っているんですが、秋に公開映画の中でかなりの期待作だった『シンデレラマン』を鑑賞したので、感想を。

ハリウッド映画として王道を突き進むサクセスストーリーです。さらにいうと、ハリウッドのボクシング映画にははずれが少ない、という印象があるんですが、この作品もハイクォリティーでした。さらにさらに付け加えると、個人的にスポ根サクセスストーリーがツボのど真ん中ということもあって、面白くないはずがない、というか。

そんなわけで『シンデレラマン』、私には大満足な映画なのでした。「ミスター・無難」(決して貶し言葉じゃないです)ことロン・ハワード監督、これは!という突き抜けた部分はないですが、隅々まで手を抜くことなく、ボクシングの試合の臨場感も、ドラマ部分の見せ方も、けちの付け入る要素がないです。終盤、そこはかとなく漂う「死の予感」みたいな演出で、最後まで「主人公はどうなるんだろう」的なハラハラ感もあったしね(これは、私が主人公ジム・ブラドックに対する知識がゼロだったおかげだけど)。

144分と上映時間は長めですが、私はちっとも長いと感じませんでした。
好きなジャンルじゃなかったら「良くまとまった完成度の高い映画」で★4つ、とかだったかもしれませんが。。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

あ、あと時代背景が似ている(世界恐慌時のアメリカで、一般世間に希望の光を与えた)からか、鑑賞後に『シービスケット』を無性に見たくなったことも付け加えておきませう。

シービスケット
シービスケット
posted with amazlet on 05.10.22
ポニーキャニオン (2005/07/06)
売り上げランキング: 1,675
おすすめ度の平均: 4.8
5 気持ちの良い映画!
4 奇跡を呼ぶ馬が出てくる話
5 お勧めします
投稿者 shaw : 13:45 | トラックバック

2005年10月17日

『蝉しぐれ』

藤沢周平氏の代表作とも言える『蝉しぐれ』が映画化されたので、私も鑑賞してきました。ちょうど1年ほど前に、「隠し剣」シリーズの原作を読んで以来、すっかり藤沢文学のファンになったワタシ。「蝉しぐれ」が映画化されると聞いた時は、それは期待したものです。不安も半分でしたけど。

さて、実際に鑑賞してみて、なのですが…。
う~ん、どうにもしっくりいかないところだらけで、個人的には消化不良もいいところ、と言いたい。まず、キャスティングに違和感がありすぎ。子役がなぁ。前半、主人公がまだ少年期だった頃のエピソードが、別の意味でなんだか悲しくなってきましたよ、ワタシは。青年になってからのキャスティングも、もうちょっとやり方があったような。

まぁ、多少のミスキャストは演出一つでカバーできるかも、と思いつつ鑑賞を続けてたんですが、どうもこちらもいまいち。画の撮り方はうまい、というか、ロケーションがとてもいいので、劇中にはさまれる美しい風景の数々には唸るものがあるんですが、全然それが映画に活かされていない気がしたのは私だけでしょーか?
他にも、少年期の最大の山場、主人公が台車を曳くシーンとか、青年期の見せ場の一つで藤沢作品にはおなじみの「秘剣」の見せ方とか、本来ならそこでググっと盛り上がるはずのところで、逆に肩透かしをくらうこのやるせなさ。

やっぱり原作を先に読んでしまっていたのが良くなかったのかなぁ。
興行通信社によると、劇場アンケートの評判は悪くなかったそうなんですが、それが私には全然信じられないです。求めたものが高すぎたのかな・・・。できれば山田洋二に撮ってもらいたかったかも。

原作が好きな分、ちょっと今作については辛口になってしまいましたが。。
作品評価:★2 ※採点基準はこちら

蝉しぐれ
蝉しぐれ
posted with amazlet on 05.10.17
藤沢 周平
文芸春秋 (1991/07)
売り上げランキング: 2,186
おすすめ度の平均: 4.83
5 なんだかもう胸がしめつけられる
5 時代小説を超えた感動
5 市井の人々の生き方が、ここにある
投稿者 shaw : 00:10 | トラックバック

2005年10月16日

『サマータイムマシンブルース』

久々に劇場まで足を運んできました。振り返ってみると2ヶ月ぶりですか…。

さて、ここのところ何本が観ているんですが、まずは『サマータイムマシンブルース』。これ、予想してたよりもかなり面白かったです。もともと舞台で上映された話を本広克行監督(映画版『踊る大捜査線』の監督)が気に入って、自分で映画化しちゃったらしいんですが、もとが舞台用に緻密に練り上げられた脚本なだけあって、ぐいぐいストーリーに引き込まれます。

タイムマシンを扱った映画って結構たくさんあると思うんですが、この映画は動機も場所も、タイムスリップする時間もミニマム。壊れたエアコンのリモコンを探しに、昨日にタイムスリップ!で、いろんなところにコネタをはさみながら、タイムスリップならではの事件が起こり、抜群のテンポで最後まで見ているワタシを飽きさせない。

なんだか魅力的なヒロイン上野樹里はじめ、お調子者3人組とか、いい感じでさめている真木よう子とか、キャスティングにまったく違和感ないし、私の好みで言えば、脚本・演出・キャスティングという、面白い映画に欠かせない重要な3要素がとても高いレベルでまとまってたと思います。

私は好きだなー、こういう作品。でも、人によっては、「別に映画館じゃなくても、テレビで十分では・・・」といいそうな、小粒感も否めないけど。。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX (初回限定生産)
ポニーキャニオン (2005/11/25)
売り上げランキング: 34
おすすめ度の平均: 4.64
4 単純な疑問がひとつ
4 何故THE MOVIEは完全版にならないのか
4 個人的には
投稿者 shaw : 21:51 | トラックバック

2005年08月09日

『リンダ リンダ リンダ』

ペ・ドゥナ主演の日本映画、『リンダ リンダ リンダ』を鑑賞してきました。
女子高生が文化祭でブルーハーツのコピーをやる、っていう青春もののお話です。まぁ、こんな説明じゃなんのこっちゃ、という気もしますが、気になる人は公式サイトでも覗いてみてください。

さて、この作品は、個人的なツボを抑えているように見えたので、結構期待して観に行ったんですが。
・ペ・ドゥナのにわかファン(といっても、だいぶ前に『ほえる犬は噛まない』を観たきりだけど…)。
・高校のとき、ブルーハーツをよく聴いていた。
・さわやか系(?)青春映画が嫌いじゃない(スポ根要素があるとなお良い)。
ってな具合です。

で、鑑賞してみての感想はというと。
一言でいうなら、「嫌いじゃない話だけど、テンポの悪さ(ニアリーイコール演出の悪さ?)で魅力半減」といった具合でしょうか。表現を変えるなら、「せっかく素材が良くて(脚本○)盛り合わせも良さげ(俳優○)なのに、味付け失敗(演出×)」。だから、鑑賞後も消化不良気味で、なんかもったいない感じ。

どう表現したらいいものか。うーん…。やっぱりテンポが悪い、ですかねぇ。あまり無駄なシーンはなかったはずなのに最後まで乗り切れなかったのは、やっぱり演出の悪さだと思うわけですよ。

そんなわけで、個人的な評価は★3(採点基準はこちら)です。

投稿者 shaw : 00:42 | トラックバック

2005年06月26日

『スター・ウォーズ エピソード3』

昨日、『スター・ウォーズ エピソード3』の先々行公開が行われましたね。私も早速鑑賞してきましたよ。まぁ、私の場合実は2回目の鑑賞になるんですが、前回の鑑賞ではいまいちストーリーがわからなかったので・・・(泣)

さて、仕切り直しの一戦、もとい鑑賞です。視覚的な楽しみは前回すでに十分堪能してきたので、今回はもっぱらストーリーを追うことに専念(というほど難しいストーリーでもないけど)。アナキンがどうやってダークサイドに堕ちていったのか、その心情が全然理解できていなかったのですが、その辺も今回の鑑賞で納得。いや、納得できるほどの深い理由にも思えませんでしたがw

とはいえ、鑑賞後はかなりの満足感がありましたね、私は。
エピソード1&2という長い(そしてあまり面白くない)前振りがあって、エピソード4~6というすでに完成されたストーリーもあって、その間の穴をどのように埋めるのかが今作の最大の楽しみ、もっと言うならば、アナキンがあのマスクをかぶる瞬間を見たかったのですが、その点はかなり魅せてくれると思います。

旧3部作が好きな方なら、やっぱり鑑賞すべき映画だと思いますよ。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

投稿者 shaw : 21:06 | トラックバック

2005年05月30日

『ミリオンダラー・ベイビー』

ミリオンダラー・ベイビー』を鑑賞してきました。言わずと知れた、今年のアカデミー賞で主要4部門(作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞)を獲得した作品ですね。

いやぁ、本当に素晴らしい映画でした。レビューを書くときは、いつも語彙力の弱さもあって苦労するんですが、今作の場合は「素晴らしい」という表現以外に見つからないですね。

作品評価:★5 ※採点基準はこちら

それぞれ抱えている心の傷がある。その傷をお互い埋めあうことで、良き信頼関係が築かれる。そして、そこから生まれるサクセスストーリーがある。ここまでは、今までにもいろんな映画で描かれてきたと思います。だけどこの作品はそれでは終わらない。ある悲劇が待ち受けていて、そこからの展開は賛否が分かれるかもしれませんが、私は激しく心が揺さぶられました。下手なことを書くと寝たばれにつながりそうだから詳しくは言わないけど。。

それにしても、最近のイーストウッドは神がかっていますよね。傑作『ミスティック・リバー』の次がこの作品とは・・・。人間ドラマを撮らせたら右に出る人はほとんどいないですね。次回作も期待して待ってます。

ミスティック・リバー
ワーナー・ホーム・ビデオ (2005/04/22)
売り上げランキング: 601
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.45
4 ちからづよい演技にひきこまれます。
5 エゴが振りまいた悲劇
5 こんな名作が不人気とは悲しい。人生はミスティックリバー。

『キングダム・オブ・ヘブン』

リドリー・スコット監督最新作『キングダム・オブ・ヘブン』を鑑賞してきました。
この映画、社内ですでに鑑賞した人たちの感想が総じて悪かったので、映画館で観ようか大いに悩んだんですが、最近スペクタクル巨編な作品を全然見てなかったし、十字軍遠征という日頃全然なじみのないテーマにちょっと惹かれたのと、刺激という面でも新味がありそうにも感じたので、まぁ損はしないだろうと判断したのですが・・・。

でも、映画を見慣れている人の意見は、もっと尊重するだったなぁ・・・、と鑑賞後しばらくしてから後悔しちゃったのでした。無宗教で、神様の存在を信じたことがないからなのか、ストーリーに漬かることが出来ない、というか、全編を通して退屈気味に感じてしまったんですよねぇ。

まず、主演のお二人があまり良くない。
で、ウリのはずの戦闘シーンにも興奮しない。攻城戦なんかは、「二つの塔」と違いがわかんないですし、野戦で大勢の人馬がかけるシーンもそれほど迫力を感じないし。感覚が麻痺してきているのかな。
パンフレットを読んだかぎりでは、一応実在の戦いをモチーフにしたようですが、脚本があまりよくなかったのか、いまいち見せ場の欠ける展開に、最後まで乗り切れなかった感じです。

『グラディエーター』が面白い映画だったので今作も期待してた面があるのですが、今回はあまりリドリー・スコットの持ち味が活かされていなかったような気がしますねー・・・。残念。

作品評価:★3 ※採点基準はこちら

グラディエーター
グラディエーター
posted with amazlet at 05.05.30
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2003/12/19)
売り上げランキング: 2,244
在庫切れ
おすすめ度の平均: 4.09
4 娯楽大作-ホアキン・フェニックスの怪演が光る
3 戦い物は嫌いだったけど・・・
5 男の中の男
投稿者 shaw : 01:02 | トラックバック

2005年05月09日

『海を飛ぶ夢』

新宿武蔵野館にて、『海を飛ぶ夢』を鑑賞してきました。
個人的に、武蔵野館ってそんなに混む劇場という印象がないのですが、この日はやたらと混んでて、30分前に劇場に着いて立ち見の羽目に・・・。

さて、この作品は、事故により首から下が不随の身になった、ラモン・サンペドロという実在した方の、「尊厳死」をめぐっての半伝記映画です。二十数年間、ベッドで寝たきり生活を送ってきた主人公が、ついには尊厳死という道を選びながらも、世間からも法律上でも認められないため、弁護士や尊厳死協会の協力のもと闘っていく(という表現は微妙だな・・・)という話です。

生と死がテーマの作品なので、鑑賞中はちょっと気持ちが重くなるし、当事者達の立場だったらどう考えるだろうか、とついつい物思いに沈んじゃいますが、鑑賞して良かったなぁと思ってます。

テーマがテーマなので、鑑賞後に感じることも人それぞれでしょうけど、個人的にはお薦めの作品ですね。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

投稿者 shaw : 00:46 | トラックバック

2005年05月07日

『アビエイター』

劇場公開終了間際になっちゃいましたが、先日『アビエイター』を鑑賞してきました。
スコセッシ監督&ディカプリオという組み合わせは、『ギャング・オブ・ニューヨーク』と同じで、私は『ギャング~』はいまいちだったんでちょっと不安な気持ちがあったのですが、観てみるとかなりの完成度でしたね。まー、今年のアカデミー賞で、ノミネート数が最多だった(11部門、うち受賞が5部門)ことを考えると、完成度が低かったらまずいんですがw

ここで今更解説する必要もなさそうですが、ハワード・ヒューズという大富豪の伝記映画です。
伝記という性格上、下手をすると単調な演出になってもおかしくないんですが、『アビエイター』に関しては、タイトルどおり飛行機と作って飛ばす、というシーンが多いこともあって、例えば『地獄の天使』というハワード・ヒューズが実際に撮った飛行機映画の撮影シーンとか、飛行中の事故シーンなど、迫力満点の見せ場が多かったです。航空事業家、派手な女性関係、そして本人の奇癖という3つの要素が上手くバランスをとりながら、最後まで飽きさせないつくりは、正直上手いなぁと思いました。それでも、やっぱり尺がちょっと長い気はしますけどね。

ちょっとまとまりのなさも感じましたが、それでも私の好感度は高い作品でした。
あと、劇場で観たほうが間違いなく面白い映画だと思うので、興味のある方で未見の方は(まだ公開中かは別として)是非劇場へ。

作品評価:★4 ※採点基準はこちら

投稿者 shaw : 01:07 | トラックバック